定例会3分間スピーチ(2016.2)

 

「当事者主体の社会づくりをめざして

 

 

 心理学を学ぶ中で精神科病院を見学したのが、精神医療との出会いでした。畳敷きの病棟にうつろに過ごす患者さんを見て違和感を感じました。国立精神神経センターがあった国府台病院デイケアで非常勤をした後、足立区の精神科病院に就職。約20年の中で、畳敷きの病室も建て替えられ、ホテルのような病室に。(でも、他の病院ではいまだに畳敷きのプライバシーのない病棟もあるようです。)

 

 安彦講平さんの造形サークルがあるからと選んだ就職先。閉鎖病棟に入って一緒に絵を描いたり、川原に外出して凧揚げしたり、精神科のあり方を問う活動をしています。足立の他、八王子の平川病院や茨城の袋田病院でも活動。2015年11月袋田病院のアートフェスタでは、保護室を一般の方にも公開展示!?現在の社会に何故このような病棟が必要とされるのかを問いかけています。

 

「足立心の友こむにた」の歩みを振り返ると、2004年精神障がい当事者が主体になって自主映画会を開催。当時のよみうり新聞江東版に記事も載りました。世の中の流れも変化があり、2011年には障がい福祉計画を立てるにあたって、当事者の意見もヒアリングされ意見も寄せました。2014年には帝京科学大学の看護学科の教授が企画した「むかしMattoの町があった」というイタリア精神医療改革の実話に基づく映画会開催に協力。それ以来、1月初めに当事者の体験や当事者会の活動を学生達に語る活動もしています。今年3回目。

 

 私たちがめざしているのは、医学モデルからの脱却。支援するものから支援されるものへの一方的な関わりでは、患者さんはパワーレス状態に置かれ、本当の回復には至りません。これからの社会に必要とされるものは、リカバリーを目指す治療・教育環境。当事者とチームを作り取り組む時代。病院や学校ばかりでなく、地域社会も区民共同参画の形で進めていきたいと思います。区政を見守る会の活動も行政とそういう関係づくりをするものとして共感しています。

 

 そのめざす概念がリカバリーというものなので紹介しておきます。

 

「障がいがあっても、充実し、希望に満ちた、人の役に立つ人生を生きる。精神疾患の大きな影響を乗り越えて成長し、人生に新しい意味や目的を見出す」

 

「支援する人・される人双方が自らの役割や位置を見直しつつ、システム全体が癒されていく」

  

 

【文:難波規子※兼足立心の友こむにた事務局

 

 

更新情報

●2017年2月11日

「今後の活動予定」

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